前記事からちょっとひきずってるんだけど
T君の家はある大きな会社を経営していて、地域では有名。
やめとけばいいのに、会社のHPをのぞいてみた。
いろんな業種に枝分かれしているのだけれど、お兄様が継ぐと思っていた不動産業をT君が継いでいた。
代表取締役社長のT君の名前をしばし見つめて、グーグルで彼の名前を検索してみた。
すると、個人情報に引っかからないのか?と心配になったけど、住所が載っていた。
住所でポンとかいうサイト。
ご実家の住所に彼の名前。
ご実家は検索せずとも、住所は電話番号とともに暗記している。
お兄様が住んでおられるのかと思っていたら彼が住んでいるようで、そのサイトではご両親の名前も偶然発見。
彼の名前の上だか下だかに載っていたのですぐに気付いた。
ご両親はすぐ近くに家を新築されたみたい。
彼は元の実家の家をもらったのね・・・。
グーグルのストリートビューで検索。
昔、ドキドキしながら何度か遊びに行った家。
彼は今、そこに住んでるんだ。。。と、思っていたら気づいてしまった。
男の子用と思われる小さな自転車が2台。
ちらっと見えている洗濯物。
ああ、、、、今、幸せな結婚生活を送っていたら嬉しいな、なんて思っていたけれどショックを受けている自分がいた。
彼はやっぱり家庭を築いていたんだ。
「この人」と思う人に結婚を申し込んでいたんだ。
高額な指輪をプレゼントし、おそらく豪華な結婚式を挙げ、子供が産まれる幸せを奥様と喜びあったんだ。。。
そうだよね、そりゃそうだよね。
私もそうだもんね(彼みたいに裕福ではないが)。
でも心のどこかで、彼が結婚していなかったらいいな、って思ってたんだ。
自分に合う人は見つからない、って思ってたらいいな、って思ってたんだ。
私のことを思い出すことなんてないって分かっているけど、それでも彼が独身であれば・・・って心のどこかで思ってしまってたみたい。
夢で逢うのを楽しみにするのも、結婚してるって確信してしまったら気がひける。
自分が想うのは勝手なんだろうけど、子供も奥様もいるんだったら夢で逢うことを楽しみにすることすらダメなように思う。
知らないならまだしも、知ってしまったら、、、ちょっとね、、、。
独身だったら、あの家に住んでいるんなら、、、電話番号も暗記しているから電話かけてみてたかも。
いや、かけないか。かけないな。
彼と話すことなんてないし、私も夫と子供に気がひける。
でも、いつでもかけたら彼とつながれるかも、っていう期待だけはもてた。
結婚してるんならそんな淡い期待も断たれたなー。。。
結ばれない運命だったんだね。
でも、今も彼は私にとっては特別な人なんだ。
もう20年ぐらい会ってないし、声も聴いてないけど、それでも彼は私にとって大事な大事な思い出の特別な人。
彼が私に見せた涙を思い出す。
あなたが人前で泣くことがあるなんて、思いもしなかった。
今もその涙を思い出すと私も涙が出てきそうになる。
どうしてあの時、別れたいって言ったんだろう。
本当に馬鹿だった。
本当に本当に馬鹿だった。
一生どれほど望んでも手に入れることができない人を失ってしまった。
あの日から、私の心の半分近くは落ちてなくなってしまったように思う。
神さま、もう私が彼と会うことはないのでしょう?
もう彼と話す機会はないのでしょう?
神さま、いっそ彼にこれ以上ないぐらい傷つくことを言われたいぐらいです。
長年、特別な人と思ってきたこの想いが粉々に砕け散って、好きになったことを後悔するぐらい彼に傷つけられたいです。
自分ではもう無理なのです。
今さら、彼を他のつきあってきた人達のようにどうでもいい人のようには思えないのです。
どう頑張ったって自力では無理なのです。
彼にしか、この気持ちを失わせることができないように思えるのです。
だけど、彼に傷つけてもらうことも不可能なのでしょう?
私は夫も子供も裏切りたくないし、もちろん彼のご家族にも関わりたくない。
ということは、この不毛な思いはぐるぐるぐるぐる自分の中だけで回り続けるのだろう。
今の彼ではなくこれからの彼でもなく、今まで通り私の記憶の中の過去の彼が。